フィブラート系薬剤であるクロフィブラートの薬物動態情報を見ていきたいと思います。
フィブラート系薬剤は脂質異常症(高脂血症)の中でもトリグリセリド(中性脂肪)が高い病態などに対して使用される薬剤です。
各動態情報の項目について詳細は下記記事をご参照ください。
本記事中のIFは『クロフィブラート「ツルハラ」IF, 2019年1月(第5版)』のことです。
Contents
クロフィブラート薬物動態情報
適応
- 高脂質血症
用法用量
- クロフィブラート 1回250~500mg 1日2~3回経口投与(750~1500mg/day)
バイオアベイラビリティ
- 該当資料なし(IF:P.8より)
全血液中薬物濃度/血漿中薬物濃度(B/P)
- 該当資料なし
分布容積(Vd)
- 該当資料なし(IF:P.8より)
Vd(b)≧50(細胞内分布型)、Vd(b)=20~50(分布中間型)、Vd(b)≦20(細胞外分布型)の特徴づけはできませんでした。
全身クリアランス(CL)
- 該当資料なし(IF:P.8より)
尿中未変化体排泄率(Ae)
- 該当資料なし(IF:P.8より)
腎排泄型(Ae≧70)、腎・肝混合型(Ae=30~70)、肝代謝型(Ae≦30)の特徴づけはできませんでした。
抽出比
Ae・クリアランスが不明のため、腎抽出比(ER)・肝抽出比(EH)を算出することはできませんでした。
タンパク結合率
- 該当資料なし(IF:P.8より)
データがなく特徴付けできませんでした。
半減期
- 該当資料なし(IF:P.21より)
その他
- 禁忌:胆石又はその既往歴のある患者〔本剤はコレステロールの胆汁中への排泄を促進するので、胆石形成能が上昇するおそれがある。〕
- 重大な副作用(頻度不明):横紋筋融解症、無顆粒球症
- 慎重投与:肝・腎障害又はその既往歴のある患者(※禁忌ではない)
- 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいため、スタチン(HMG-CoA 還元酵素阻害薬)の併用に注意
- 透析除去率:該当資料なし
クロフィブラート薬物動態情報まとめ
クロフィブラートの特徴
- Ae:データなし
- ER、EH、Vd:データなし
- タンパク結合率:データなし
- バイオアベイラビリティ:データなし
- 半減期:データなし
- 腎障害:慎重投与(※禁忌ではない)
- 透析除去率:データなし
- 横紋筋融解症に注意
クロフィブラートはIFにも該当資料が記載されておらず、薬物動態的な特徴は不明でした。(ちなみにこれまで薬剤師として働いてきたなかでクロフィブラートの処方をみたことはありません。)