コーヒー過剰摂取注意⁉気を付けたいカフェインと不整脈・中毒
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カフェイン?って、あのカフェインのこと?って思いましたか?

そうです!コーヒーとかに入っているあのカフェインです!!

カフェインはコーヒー、茶、コーラ、“栄養”ドリンク、チョコレートのほか、一般用医薬品にも含まれている、ありふれた薬物成分です。

実際、コーヒーは過去にぜんそく治療で用いられた歴史があるようです。

その後、構造的に似ている物質でぜんそく治療に用いられる薬物(テオフィリン製剤)が登場しました。

結論からいうと、これらの成分では過剰摂取で頻脈や心室性期外収縮が発現する可能性があります。(最悪の場合死亡の可能性も!!)

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カフェイン

カフェインは覚醒作用、興奮作用、強心作用など多彩な薬理作用を持つ物質です。

カフェインを多く含む飲料の多飲で起きる急性中毒と、長期にわたってカフェインを摂り続けることによって生じる慢性中毒があります。

急性中毒では、緊張・不安・落ち着きのなさ・不眠などの精神症状や、動悸・不整脈・吐き気などの身体症状を来たします。

カフェインは血管を収縮する作用もあるので、過剰に摂取すると、片頭痛や耳鳴りを引き起こします。

また、胃酸の分泌を促す作用もあるので、胃痛がするという人もいます。

慢性的な片頭痛や耳鳴り、胃痛、動悸といった症状は、もしかするとカフェインの過剰摂取が原因かもしれません。

健康な成人のカフェイン摂取量は最大400 mg/日(コーヒー3杯(1杯237 ml))

コーヒーその他のカフェイン飲料を1日に数杯飲むのは、まったく安全だとされていますが、毎日のように飲み過ぎたり、短時間に大量に飲むのは危険です。

カフェインの過剰摂取状態(急性中毒)になりますし、大量にとりすぎると死亡することもあります。

2015年には国内で「エナジードリンクで死亡」というニュースが取り上げられましたが、覚えている方もいるのではないのでしょうか。(その後、カフェインの錠剤が胃内から見つかっておりますのでエナジードリンクが原因ではなったようですが。)

ほとんどの健康な大人にとっては、1日最大400 mgまで(コーヒー4杯かコーラ10缶分、あるいはエナジードリンク2本に相当)は安全なようですが・・・(ただし飲料ごとにカフェイン含有量は異なるので、成分表示を確認してください。)

10代の若者や妊娠中の女性は、摂取量をこれより少なくした方が良いと勧告されています。

また、幼児や子供にはカフェイン飲料を与えるべきではないとされています。

カフェインの推奨摂取量

健康な成人 400 mg/日まで
妊婦・授乳婦、妊娠を計画している女性 300 mg/日まで
4~6歳 45 mg/日まで
7~9歳 62.5 mg/日まで
10~12歳 85 mg/日まで
13歳以上(青年期) 2.5 mg/kg/日まで

13~22歳ころまでの青年期の推奨摂取量は2.5 mg/kgなので、例えば体重50 kgの場合はカフェイン摂取推奨量は125 mg/日までとなります。

コーヒー等を毎日多飲する方で、体調不良の方や、片頭痛や耳鳴り、胃痛、動悸などの症状がある方はカフェイン摂取推奨量を超えていなくても摂取量を減らすことを検討してくださいね。(推奨量に達していなくても症状が出る場合もあります。)

デカフェのものも以前に比べると増えてきていますので、デカフェのものを選ぶということも一つの選択肢です。

 

さて、前述したようにカフェインと構造が似ている薬物にテオフィリン製剤があります。

見ていただくと分かるように、構造はカフェインととても似ていますね。

では、続いてテオフィリン製剤について簡単にみていきましょう。

テオフィリン製剤

テオフィリン製剤とは強力な気管支拡張作用があり、気管支喘息や慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器系疾患の治療に用いられる薬剤です。

テオフィリンは「有効に使用できる薬物血中濃度」と「中毒等を起こす可能性のある薬物血中濃度」の範囲が狭い薬物の一つで、注意が必要な薬物です。

テオフィリンは治療域を超えると悪心、下痢、嘔吐、頭痛、興奮、不眠などの症状が現れます。

さらに過量となった場合にはけいれん、低カリウム血症、低血圧、不整脈などが生じ、最悪の場合には死に至ります。

そのため、実際に用いるときには薬の血中濃度を測定し、安全に使用できる治療域か確認をしながら使用します。

テオフィリン血中濃度

・成人:820μg/mL(通常は10μg/mL)

・乳児の急性発作:10μg/mL15μg/mL程度を上限)

・乳児喘息の長期管理:血中濃度は510μg/mL2歳以下の小児への投与は推奨されていない)

まとめ

◎カフェインは1日400 mg以上の過剰摂取に注意

◎テオフィリンは血中濃度を確認する

◎過剰摂取では頻脈、心室性期外収縮の可能性があるので注意

◎最悪の場合、死亡の可能性も!

◎慢性的な片頭痛や耳鳴り、胃痛、動悸といった症状は、カフェインの過剰摂取が原因かも?

 

 

 

 

 

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