【下剤】センノシド、ラキソベロン、アローゼンの同等量換算
スポンサーリンク
  • センノシド錠12mg 1日1回 1回2錠 就寝前
  • ラキソベロン®内用液0.75%  屯用便秘時 1回10滴 調節可

上記のような下剤の処方はよくみる処方ではないでしょうか?

センノシド、ラキソベロン®、アローゼン®はすべて大腸刺激性の下剤です。

 

ラキソベロン®内用液は調節しやすさがメリットになりますが、

例えばセンノシド錠12mg1錠ってラキソベロン®内用液何滴だろう?
10滴ってどのくらいの下剤の強さなんだろう?

などと思ったことありませんか?

 

同じ系統の下剤になりますので、センノシド錠やラキソベロン®錠がラキソベロン®内用液何滴に相当するのか理解していると、今どのくらいの投与量なのかイメージしやすくなり下剤を調節するときのイメージがしやすくなります。

また同等量を理解していると、病院に採用薬がないときの代替薬提案がスムーズにできるようになります。

では、この記事で一緒に同等量換算して理解していきましょう。

結論だけ知りたいという方はまとめへどうぞ。

※センノシドの先発医薬品名はプルゼニド®ですが、顆粒は後発医薬品のみ存在するためセンノシドで統一して記載しています。

スポンサーリンク

ラキソベロン®内用液0.75%は1mL中に何mg含まれている?

%って言われても何mgなのか、濃度計算といわれると難しいと感じる人も多いと思います。まずは一緒に濃度計算をしてみましょう。

質量/体積パーセント濃度はg/100mLで表します。

0.75%は何gなのか、○gで表すと、
0.75%=○g÷100mL
0.75%=75、1g=1000mgなので、
1000×○mg=75×100
○mg=7.5となります。

つまりラキソベロン®内用液0.75%はラキソベロン®内用液1mLの中に7.5mgのピコスルファートナトリウムという成分が入っているということになります。

濃度の換算は以下のどれか覚えやすいものを一つ覚えておきましょう。

  • 0.1%=1mg/mL
  • 1%=10mg/mL
  • 10%=100mg/mL
  • 100%=1000mg/mL=1g/mL

ラキソベロン®錠2.5mgはラキソベロン®内用液何滴?

ラキソベロン®錠がラキソベロン®内用液何滴に相当するのかを知るためには、ラキソベロン®内用液1本の滴数を知っていなければなりません。

ラキソベロン®内用液0.75%1本(10mL)は150滴でます。

なのでラキソベロン®内用液1mLは150滴÷10mLで15滴になります。

ラキソベロン®内用液1mL=15滴

ラキソベロン®内用液1mLが15滴で7.5mgになりますから、ラキソベロン®錠2.5mgはラキソベロン®内用液5滴と同量となりますよね。

ラキソベロン®内用液5滴=ラキソベロン®錠2.5mg1錠

センノシド錠12mgはラキソベロン®内用液何滴?

では、ラキソベロン®内用液とセンノシド錠の同等量を見ていきましょう。

各種便秘症115例を対象に、ラキソベロン液12滴、対照薬としてセンノサイド錠2錠(24mg)を1回投与量とし、投与開始3日間で効果が発現しない場合は、液剤18滴、錠剤3錠への増量、あるいは過剰の効果が発現した場合は、液剤6滴、錠剤は1錠に減量し、投与期間を7日間として二重盲検試験を実施した。その結果、ラキソベロン液は、センノサイド錠と同等の有効性ならびに有用性を有すると判断された

ラキソベロン®内用液0.75%・錠2.5mg IF, 2010年4月(改訂第5版)P.15 Ⅴ. 治療に関する項目 (5)検証的試験 2)比較試験

センノサイド錠12mg1錠≒ラキソベロン®内用液6滴

ということですね。

センノシド錠12mgとセンノシド顆粒8%の同等量換算

センノシド顆粒8%1gあたりセンノシドA・Bを80mg含んでいますので、
80mg:1g=12mg:0.15gと顆粒0.15gがセンノシドA・B12mgと同量になりますね。

センノシド錠12mg1錠=センノシド顆粒8%0.15g

センノサイド錠12mg1錠とアローゼン顆粒の同等量換算

定量するとき、1g 当たり、センノシド A(C42H38O20:862.75)とセンノシド B(C42H38O20:862.75)の含量の合計として 10~20mgを含む。

アローゼン®顆粒 IF, 2020年1月改訂(第8版、製造販売元社名変更に伴う改訂)P.3 有効成分(活性成分)の含量

センノサイド錠はセンノシドA・B合わせて12mgですので、
アローゼン0.5mg<センノサイド錠12mg≦アローゼン1g
といった感じでしょうか。

アローゼン®1gのときのセンノシドA・Bの含有量の幅があるのでだいたいの同等量しか分かりませんが…。

結局は様子を見ながら調節していくことになりますので、だいたい同じくらいが分かっていればよいと思います。

まとめ

  • ラキソベロン®内用液1本(10mL)=150滴
  • ラキソベロン®内用液1mL=15滴
大腸刺激性下剤の同等量換算
  • ラキソベロン®錠2.5mg=ラキソベロン®内用液0.75% 5滴
  • センノシド錠12mg=ラキソベロン®内用液0.75% 6滴
  • センノシド錠12mg=センノシド顆粒0.8% 0.15g
  • センノシド錠12mg=アローゼン®顆粒0.5~1g

もともとラキソベロン®錠を内服している方が入院してきた場合、もし病院内にラキソベロン®錠の採用がなければ、ラキソベロン®内用液5滴に切り替えるとか、錠剤だとセンノシド錠1錠に切り替えるけど切り替えた場合には少し効果が強くなる可能性があるなとか、考えると思います。

下剤に限らずですが選択肢を持つことや切り替えた後にどうなる可能性があるか事前に想定しておくことが重要だと思いますよ。

皆様の応援が励みになります。
1日1回、クリック(↓)をよろしくお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

スポンサーリンク
他にもこんな記事を書いています!