アナタは英語論文を読むことはありますか?
もし読まないとしたらなぜですか?
英語がニガテだから?論文を読む時間がないから?それとも英語論文を読む必要がないから?
本当にそうでしょうか?
ニガテと避け続けていたらずっとニガテのままです。
読む時間がない?最初から最後まで読もうと思うとそれでは時間が足りなくなります。
要点を押さえて論文の内容を掴むポイントがあります。
英語論文を読む必要がない?そんなことはありません。
英語論文でアナタの疑問が解決するかもしれませんよ。
でもこの記事で言いたいことは、英語論文を読んでみませんか?ということです。
なぜ読んだ方がいいのか?82.1%の論文は英語で書かれているからです。
では、一緒に見ていきましょう!
日本語の16.7倍?19.1倍?、82.1%は英語?
総務省統計局によると令和2年国勢調査人口速報集計結果(2021年6月25日公表)によると、2020 年(令和2年)10月1日現在の日本総人口は126,227,000人と発表されました。
少し古いデータにはなりますが、文部科学省に2009年以前に登録されたデータより、英語を公用語・準公用語とする国(54ヵ国)に人口は2,107,312,000人です。
日本語を使用する人口を日本総人口で代替し、単純計算で約16.7倍も英語を公用語・準公用語とする人口のほうが多いということになります。
また、2000年の論文使用言語の割合は日本語の4.3%に対し、英語は82.1%と日本語論文に比べ約19.1倍も英語論文の方が多いことになります。(データベースからみた論文使用言語の動向(2002))
現在では世界の人口も増えているので、英語を公用語・準公用語とする人口も増えているでしょう。
日本人でも英語ペラペラな人もいますし、英語で海外のトップジャーナルと言われる雑誌に論文を投稿する人も多いです。
英語論文は世界中で投稿されますが、日本語論文は日本でしか投稿されませんから、日本語論文に比べて英語論文の数や割合はさらに増えていくのではないかと思います。
英語論文読んでみませんか?
世界の情報の80%以上は英語で発信されています。
英語論文でアナタの疑問が解決するかもしれません。
これでもアナタは英語論文を読みませんか?
日本語の論文は情報のごく一部です。
さて、アナタはどうすべきか迷ったときにどうしますか?
人に聞く?自分で調べる?
人に聞くのは間違いではありません。
ただ、聞いたことをそのまま鵜呑みにするのはどうでしょうか?
『百聞は一見に如かず』ということわざもありますよね。
どの薬を使うべきかなど薬物療法で迷ったとき、何を信じて提案するか?
それはこれまで自分で調べ、学び、考えてきたことです。
知らなかったら、そこで調べればよいのです。
人に聞いてもよいでしょう。
返答時間がなければ、まずは聞いたように返答してもいいかもしれません。
ただ、あとで自分でその根拠を確認することが重要です。
「偉い人が言ったから間違いないから大丈夫」と思うかもしれませんが、それは違います。
例えば、天動説と地動説。昔々、偉い人たちが言っていた天動説はひっくり返りました。
例えば、心不全に対するβ1受容体遮断薬。昔は禁忌でしたが、現在では標準治療薬の1つです。
今後もこれまでの知見がひっくり返るなんてことがあるかもしれません。
さらに、論文の内容を鵜呑みにするだけでは他人の意見をただ聞いているだけですからね。
論文の内容が正しいかどうか評価できるようになる必要があります。
引用をさかのぼって元の論文を見ると、その論文が言っていることと少しズレていることもあるかもしれません。
どのように情報を得て、どのように情報を活用するか。
“情報を制するものが薬物療法を制す”です。
私は薬剤師なので薬物療法と記載しましたが、アナタの専門分野でも当てはまるのではないでしょうか。
“情報を制するものが〇〇を制す”
(〇〇にはアナタの仕事領域、専門分野を入れてくださいね。)
英語論文は情報という道具です。
世界中の論文の80%以上が英語論文です。
アナタはニガテだから?時間がないから?読む必要がないから?
本当にそうでしょうか?
偉い人がこう言っていたからでは何かあった時に、アナタ自身が責任を負ってしまいます。
それが主観的な情報だからかもしれないからです。
客観的な情報かどうか、論文を読んで評価しなければならないのです。
まとめ
この記事で言いたいことは、
英語論文読んでみませんか?
ということだけです!
あ、手当たり次第なんでも読むのではなく、取捨選択してくださいね。
そうすると本当に“時間がない”になってしまいます(笑)
アナタの興味のある内容について少しずつ自分のペースで英語論文を読んでみてはいかがでしょうか。
どのような論文を選ぶべきか?またどのように読んでいくかということはまた別の記事で記載します。
やらないよりは少しでもやり続けていると変わりますよ!